システムで粉飾決算を防ぐ?(財務諸表の基本)
銀行業務にもDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでいます。
従来、豊富な経験をもとに見抜いていた企業の粉飾決算の動きを、システムで検知するという動きが始まろうとしています。
りそな銀行は企業の財務諸表や預金口座を出入りするお金の流れから粉飾決算を検知するシステムを開発した。年度内に業務で使えるようにし、粉飾の有無を手早く見抜けるようにする。コロナ禍の業績悪化で粉飾に手を染める企業が増えそうで、りそなは地域金融機関にも外販する計画だ。
2021/06/03 11:25 日経速報ニュースより引用
東京商工リサーチによると、2020年に不適切な会計処理が発覚した上場企業は60件にのぼり、そのうち粉飾決算は4割にあたる24件といわれています。
担当者が保有しているスキル等の暗黙知を視える化し、システムに落とし込む。
業務を効率化するためにマニュアルを作成していた時代から、自動化の時代に変わりつつあります。
財務諸表の基本
財務諸表と聞くと、何を思い浮かべるでしょうか。
B/S(貸借対照表)、P/L(損益計算書)は聞き馴染みのある用語かもしれません。
財務諸表は、作成主体、つまり企業の種類(形態)によって異なります。
今回は作成を義務付けられている財務諸表の種類と目的を確認してみたいと思います。
財務諸表を作成する目的とは何でしょうか。
経営者に対しては企業の維持・成長に役立つ情報を提供し(管理会計目的)、利害関係者(株主、投資家、債権者、国家等)に対しては、その企業への投資等に関する判断に必要な情報を提供(財務会計目的)します。
財務諸表は会計の2つの側面である、管理会計と財務会計に対して、数値の面から有用な情報を提供することが目的(意義)の1つとされています。
今日から使える資料ポイント
最後に、今日から使える資料ポイントです。
今回は「SmartArt」を活用し図式を簡易的に作成しています。
この機能は便利ですが、カスタマイズがしづらい点が少しデメリットです。
その様な時はグループ解除を使うと、図式をより自由に動かせるようになります。
スキルや知識の棚卸しを実施するとともに、自動化できる業務はないかと考えることがDXの一歩に繋がります。
一日の作業を一度リストアップすると視えてくるものがあるかもしれません。
それでは、本日もよい一日を!